春になると、よくある質問ですね

『娘が大学生で下宿していて、大学の授業でも使用するのでノート型PCを買ってやろうと思うのだけれど、何を買えばいいの?』
「どんな用途なの?」
『よくわからないけど、メールとインターネットができて、ちょこっとレポートが書ければいいらしいわ』

inspiron さて、あなたならこの条件でどのような機種を選定しますか? これだけでは、幅がありすぎて非常に難しいですね。電気屋さんやPC屋さんで同じように訪ねると、先方も後からクレームを言われたくないので、高スペックな機種を選定せざるを得なくなります。つまり、高いお買い物をする事に…。

どうすればちょうど良い機種を選べるのか?

具体的な使用状況を、できるだけしっかりイメージして伝えるしかありません。
・娘は下宿していて、家でも大学でも利用する。
・知識は高校の授業で習った程度。大学は文系。
・持ち運ぶので、できる限り軽めで丈夫な機種がいい。
・自宅は光回線、大学の教室は有線LANと無線LANがある。
・モバイル(外での)回線は費用の関係で使わない。
・4年間は買い替えたくない。
・メール、ホームページの閲覧、論文・レポートの作成など。
・趣味で動画を見たり、写真を加工したりする。
・携帯はiPhoneを使っていて、その管理もしたい。
以上のような情報が分かってくれば、絞り込みが楽になってきます。まだ足りない部分もありますが、後は予算との折り合いをつけて行けば、そんなに失敗はしないでしょう。

忘れてはいけないコスト

次にソフトウェア代金を考慮する事

予算の中に、ソフトウェアの分を入れない人が多いので、それを忘れなければ大丈夫でしょう。
案外、ソフトウェアは高価な物が多く、気づけばあっという間に予算超過ということが多々あります。
例えば、ごく普通に皆さんが利用しているMicrosoft社製のOffice(word,excelなど)ですが、一体いくらなのかご存知ですか?
プレゼン用ソフト(PowerPoint)の入っていない個人向けの物に、Office Personal 2010という製品があります。
これが実売価格で約25,000円程度です。
プレゼン用ソフトの入ったOffice Home and Business 2010で29,000円程度です。かなり高いんですね。

では、「互換ソフト」というものをご存知ですか?
Microsoft社ではなく、他の会社や組織が作っている製品がいくつかあります。
もちろん、100%の互換性は難しいのですが、通常使用する機能であれば問題なく利用できる製品がいくつもあります。

  • 「KINGSOFT OFFICE 2012」 3,480〜5,980円
  • 「EI Office MSオフィス2010対応版」 3,780〜4,280円
  • 「OpenOffice」「LibreOffice」 無料

などなど。
実際に使ってみましたが、初心者だと違いに気づかない場合もあるくらい良くできています。
MS Officeで作成したデータも問題なく読み書きできます。
たまにレイアウトが微妙にずれることがありますが、実際には支障のないレベルでした。
個人で使うのであれば、これでも充分かもしれません。

注意すべきこと

企業で使うとなると、ちょっとしたレイアウトのずれも困るということもあるでしょう。
Excelなどのマクロ(プログラム)が正しく機能しない事が多いです。
ですから、企業ベースでの導入は、事前の調査や検討が必要ですね。

問題ない範囲で切り替えて行けば、相当なコストダウンが図れる可能性があります。

個人であれば、まずは無料のソフト→互換ソフトの順で試すのが良いと思います。
どうしても純正のOfficeが必要になったら購入を検討してはいかがでしょうか?
特に、学生さんであれば互換ソフトで充分だとは思います。
また違いを知って利用する事で、コンピュータの良い勉強になるのではないでしょうか・・・。
コンピュータを買うという事は、ハードだけでなくソフトも利用する事になります。
賢い選択をするためには、様々な情報を入手し比較検討する事です。
新しいソフトが常に出てくる時代だからこそ、良いものを見極めたいものです。